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「わかりみ」「やばみ」などの"み"はどこから来たの?「若者ことば」を大真面目に解説した記事が話題に!

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「わかりみ」「やばみ」などの"み"はどこから来たの?「若者ことば」を大真面目に解説した記事が話題に!

「やばみ」「わかりみ」など、最近の"若者ことば"にみられる「ーみ」は、どこから来たのか。それを大真面目に分析している記事が公開され「納得み」「分かりみが深い」と、一時はTwitterトレンド入りするほど話題になっていました!


「ことば研究館」の「よくあることばの質問コーナー」にて掲載。質問者の"若者ことば"の「やばみ」や「うれしみ」の「み」はどこから来ているものですか"という問に、大学の准教授である茂木俊伸さんが回答されています。




「やばみ」「うれしみ」などの表現はどのように作られたのか


文法的に見ると、「―み」は主に形容詞の後に付いて名詞を作る働きを持つ「接尾辞」と呼ばれるもの。形容詞に「―み」を付けて作られる名詞には「悲しみ」「うまみ」などがあります。


これらは「―み」の“従来用法”とでも言うべきもので、辞書にも載っています。一方「やばみ」や「嬉しみ」には、従来用法の「―み」が付かないはずの形容詞「やばい」「嬉しい」に「―み」が付いています。


本来「―み」ではなく、同じく名詞を作る接尾辞「―さ」を付けて「やばさ」「うれしさ」のような形で名詞化する必要がありました。





名詞化するなら,なぜ「―さ」ではなく「―み」を使うのか


若者ことばで重視される面白さや新鮮さが動機として考えられます。


逸脱的な表現「―み」を使うことで、冗談めかした「ネタ」として自分の感情や欲求を見せることができるということです。


このときの「逸脱」は、日本語の文法ルールから見るとそれほど大きなものではなく、「―さ」による名詞化は「その状態である様子」という単純な意味の名詞を作ります。


対して「―み」による名詞化は「甘み」(=甘い味)といった特別な意味を表す名詞を作ります。このような「―み」形は、知覚できる「感覚」を表すとされます。


つまり単なる名詞化ではなく、実感を伴った名詞化であるということ。「―さ」ではなく「―み」が勢力を拡大した理由はこのような点に求めることもできそうです。




はえ〜納得み〜。

  • 【要約】
    要は「~さ」と同じ名詞化を意図したもの
    直に表に出すと生々しさや主張の強さを感じる「欲求」「共感」等の感情を「~み」と分析的に表現することで自分から距離を置き婉曲的かつネタ的に表現できる、と

  • 最近よく聞く「―み」について、丁寧に解説してて面白い。

    文法として、そこまで逸脱してはいないらしい。

    Q:若者ことばの「やばみ」や「うれしみ」の「み」はどこから来ているものですか。

    A:名詞を作る接尾辞「―み」を,本来よりも広い範囲の語に付けて作られた

  • “感情を名詞化し、分析的に表現することによって、自分から距離を置いた形で,婉曲的に表現する効果”
    まさにこれだわ。しっくりくる解説。

  • 若者ことばの「ーみ」ってのは初見でしたが、なるほど~わかりやすみありでした!(タイトルだけ見て一瞬、奈良弁の「~みぃ」のことかと思いましたが。)

  • たしかに、ただ「それ、超わかるんだけどぉー」というよりは、「わかりみが深い」と言った方が、なんか実感を伴って伝わるような感じがする。

  • めっっっっちゃ納得した……
    納得みしかない…
    「つまり,単なる名詞化ではなく,実感を伴った名詞化であるということ」



つまり「―さ」による単純な意味の名詞化ではなく、知覚できる特別な意味を伴った名詞化であり、ネタ的に発言出来ることから「ーみ」が流行ったと…いうことですね!わかりみ!


ことば研究館のページにて更に詳しく解説されていますので、気になられた方はそちらもぜひご覧ください。



ことば研究館

https://kotobaken.jp/qa/yokuaru/qa-34/



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